日本特殊陶業の経営戦略
領域を越えた技術で未来社会の
持続可能な成長を支えます
日本特殊陶業はセラミックスを核としたコア技術で、世界中の顧客の期待に応えてきました。
今後は世界が抱える課題に向き合い、よりよい社会の実現に寄与するため、
環境・エネルギー、モビリティ、医療、情報通信の4つの分野でセラミックスの領域を越えた技術開発、製品開発に挑戦します。
2040 目指す姿
さまざまな社会的課題に向けて、「セラミックスで何ができるか」にこだわらない新たな当社のあり方が求められています。
2040年にはセラミックスの領域を越えた挑戦、世の中や私たちの想像を超えた挑戦の結果、これまでの延長線上にない変化を遂げていることを目指します。
「2030 長期経営計画 日特BX」は、この「2040 目指す姿」からバックキャストして策定しました。2040年の向かうべき方向性を定め、2030年はその中間地点、マイルストーンと位置付けています。
外部ビジネス環境の変化
世界の新車販売台数と自動車保有台数の予測グラフによると、2030年頃までは、内燃機関を搭載した自動車は、増加していくことが予想されます。
しかし、2030年代半ばには緩やかに減少に転じています。従って、2030年代半ばまでには、内燃機関向け製品に頼らない事業構造への転換が必要ということになります。
事業ポートフォリオの転換
現在、当社は内燃機関事業を中心としたビジネスをおこなっていますが、今後は内燃機関事業のみならず、「新しいビジネスへの挑戦」、「事業構造の転換」が必要です。具体的には、2040年には内燃機関事業の比率を現在の8割から4割に下げ、非内燃機関事業の比率を2割から6割に上げることで、事業ポートフォリオの転換を目指します。そして、2040年の目標を達成するために、マイルストーンである「2030 長期経営計画 日特BX」では、2030年に内燃機関事業を6割、非内燃機関事業を4割にすることを目指します。
注力する事業分野
注力する事業分野は、「環境・エネルギー」「モビリティ」「医療」「情報通信」の4分野です。これらは新規事業だけではなく既存事業も含めています。
当社には、セラミックス素材技術やセンシング技術、グローバル生産・販売体制などのコア・コンピタンスがあり、これらに、‶Something New”で新しい価値を加え、‶Open Innovation”で社内外を巻き込み、4つのドメインを成長させていきます。